2024.02.13
動き回る子どもにも片手でシュッ!! ピジョンのパパママ社員大絶賛の『うるおいミスト乳液』で入浴後の保湿を時短&ラクに
お肌がデリケートな赤ちゃんにとって、入浴後の保湿は欠かせません。赤ちゃんが動き回るようになったり、歩けるようになると保湿も一苦労ですよね。「保湿ケアしてあげたいけれど、子どもが逃げ回るので諦めてしまう………」ということも。そこで、「保湿」と「時短・ラクさ」を兼ね備えた『うるおいミスト乳液』を発売!ピジョンの子育て中の社員からも「使いたい!」の声が続出の注目アイテムです。今回は、この商品を発案した、ピジョンホームプロダクツ株式会社開発担当の神林さんに、『うるおいミスト乳液』の開発秘話や商品の魅力をお聞きしました。
モニターをとりこにした『うるおいミスト乳液』の特長
『うるおいミスト乳液』の最大の特長は、「時短保湿ケアができること」だと語る神林さん
ーー早速ですが、『うるおいミスト乳液』とは、どんな商品なのでしょうか。
神林さん
入浴後の保湿ケアの時短を実現した、スプレーして使えるミストタイプの乳液です。特におすすめしたい特長は3つ!
1.浴室で濡れた肌にシュッとしたら、
タオルで水気を拭くだけで保湿完了!
最大の特長は、時短保湿ケアができることです。浴室内で濡れた肌に直接吹きかけて、タオルで拭くだけで保湿が完了します。ミストタイプの乳液なので、シュッとひと吹きすれば手で塗り広げる必要がなく、水になじんですぐにお肌に広がります。
2.逆さにしてもスプレーできる
もうひとつが、逆さまでも使える点ですね。動き回るお子さまに、いろいろな角度から吹きかけたいというシーンに役立ちます。一般的な乳液は粘度があるので、スプレーの中で詰まりやすくなり、使いづらくなってしまいます。『うるおいミスト乳液』が乳液なのに逆さで使用できるのは、ボトルの仕様だけでなく、乳液そのものが低粘度でさらっとしているからなんです。この秘密は後ほどお話しますね。
3.肌へのやさしさが赤ちゃん基準
赤ちゃんにやさしいことを第一に考えて、パラベン・着色料・香料・アルコール・紫外線吸収剤・精油・動物由来原料の7項目が無添加です。セラミドと肌本来のうるおい類似成分配合で、お肌をやさしく保湿します。
ーー濡れた肌にシュッと吹きかけたら、あとはタオルで拭けばOK、という簡単さに驚きました。モニターリサーチにご協力いただいた子育て中の社員、モニターキャンペーンにご応募いただいたママやパパからも、とても好評なようですね!
神林さん
はい、ありがたいことに。「子どもが嫌がってローションをぬれないことがあるので、ミストタイプで便利だった」「モニター品だと知らない夫が使用して、めちゃめちゃいい!と大興奮だった」「ワンオペのお風呂に絶対に欲しい、夫が絶対に買うと言っている」など、本当にたくさんのお声をいただきました。 今回の『うるおいミスト乳液』は、自分自身が「乳液がミストになったら便利なんじゃないか」と思いついて、商品開発につながった商品なので、モニターのみなさんの反応がとてもうれしかったです。
ママやパパの負担を軽くしたい一心で開発
どうすればこの商品の良さや使い方を伝えられるか、ということを何度も話し合い、決定したイラスト入りのパッケージ
ーーこれまでにないアイデアと最先端の技術で作られた『うるおいミスト乳液』は、神林さんが発案された商品なのですね!
神林さん
当社で毎年開催される開発側からの提案会で、当初は「さっぱりケアで時短」をテーマにしたミスト“化粧水”を提案しましたが、結果は不採用。しかし、「時短」はここ数年波に乗ってきていることを感じていたので、諦めきれませんでした。もう一度深掘りして、翌年にミストタイプの“乳液”として再提案しました。
ーー「乳液がミストで出ることの便利さ」のアイデアが出た経緯について教えてください。
神林さん
「子どもを保湿する」ことへの負担を軽くするためには、片手で使えて、さらに手で塗り広げなくても保湿が完了するのがポイントだと考えました。そこで、お手入れがラクなうえに、化粧水と比べて段違いの保湿感を実感できるミストタイプの乳液を思いついたんです。そこから、実際に入浴後はどれくらいうるおいが失われていくのか、乳液をミストにすることで技術上どのようなハードルがあるのか……そういったことを熟考し、提案したところ、採用にいたりました。
『うるおいミスト乳液』はこんなシーンで役立ちます!
ボトルが逆さでも使えるので、足元や背中など届きにくい場所へもスプレーできる
ーーじっとしているのが苦手なお子さまの保湿ケアに、忙しいママ&パパの時短に……と、使用シーンのイメージがどんどん湧いてきますが、どのような方に使っていただきたいですか。
神林さん
そうですね。やはり、共働きなど毎日バタバタしているけど、保湿もしなきゃ!と思っているママやパパ、保湿が面倒でハードルが高くなっているご家庭で使っていただけたらなと思います。忙しいときは『うるおいミスト乳液』でサッと保湿して、ちょっと余裕があるときは、お風呂上がりにローションやクリームでゆっくり念入りに保湿する、というように、その日の状況で使い分けていただいてもいいと思います。
ーーママやパパが使ってもいいですか?
神林さん
はい、ご家族みなさんでお使いいただけます。お子さまを保湿してあげたついでにご自身にもシュッとひと吹きしていただいたり、お子さまの支度が終わってから本格的に自分のケアをするまでのつなぎとして、とりあえずの保湿にお使いいただいたりするのもおすすめです。
ーー洗顔後や体を洗った後にスキンケアを怠ると、肌はどんどん乾燥すると聞きますものね。
神林さん
おっしゃる通りで、お風呂から出たばかりの身体はほてっているのですが、その分、肌の水分が失われやすい状態です。そのためお風呂あがり後、すぐに保湿することが重要となります。そういう意味でも、浴室内で使えるというのは大きなポイントだと思います。
ーー何ヵ月から使えますか?
神林さん
0ヵ月の赤ちゃんからご使用いただけます。低月齢の赤ちゃんは皮膚が薄くて乾燥しやすいので、浴室内で『うるおいミスト乳液』で簡単に保湿した後、お風呂上がりにひと段落してからローションやクリームでしっかり保湿してあげるとより効果的に使えると思います。
ーーご自身も愛用されているそうですね。
神林さん
洗顔後に化粧水のようにも使っています。化粧水のような感覚で手軽に使えるのに、保湿感もしっかり感じられます。浴室では、背中の保湿がラクでいいですね。角度を気にせず噴射できるので、通常は手が届きにくい場所もしっかり保湿できます。
「保湿」「時短・ラクさ」を叶えた高圧乳化の秘密
実際に使用している高圧乳化装置
ーー『うるおいミスト乳液』の最大の商品特長である「保湿」「時短・ラクさ」はどのように実現されたのでしょうか。
神林さん
お風呂で濡れた肌に使っていただくことを想定していたので、濡れた肌でも保湿感を実感できることを第一に考えていましたが、単純に油や保湿剤の量を中身に対して多くするだけでは、ベタつきが気になってしまいます。シャバシャバした使用感でありながらうるおいを感じられる乳液にするためにはどうしたらいいのか……そこで重要になってくるのが、乳化技術です。
「乳化」とは、本来であれば混ざらない水と油が分離しないように混ぜ合わせる技術のことで、身近な例でいうと、乳液以外にもクリームや日焼け止めなどのスキンケアアイテム、マヨネーズやドレッシングなどがあります。ちょっと専門的になってしまうのですが、乳化技術の1つに「高圧乳化」というものがあります。高圧乳化とは強い圧力をかける乳化のことを指すのですが、高圧乳化装置を使うことによって、油の粒子を通常よりもかなり細かくする乳化が可能になります。このため、低粘度(ねばりの度合いが低いこと)でも、水と油が分離せずに安定するんです。
ーー『うるおいミスト乳液』は、この高圧乳化装置を使った商品なのですね。
神林さん
はい。高圧乳化装置を使うことで、濡れた肌になじみやすく、うるおいを感じられて、スプレーできる乳液を実現することができました。
高圧乳化処理がされていない高粘度の乳液(写真左)と高圧乳化処理がされた低粘度の『うるおいミスト乳液』(写真右)の比較。
写真中央2つ、ビーカーに入った水の中にそれぞれの乳液を加える実験を行った。中央右の『うるおいミスト乳液』のほうは、水になじみやすいのがわかる
実験映像を見ながら高圧乳化について解説してくれた
ーー高圧乳化装置は高額で、『うるおいミスト乳液』のような製品を作ることは、そう簡単には模倣できないとか。
神林さん
そうですね。高額なうえに、日本でも数多い機械ではないと聞いたことがあります。両手を広げた以上に大きな機械で、動いているときの音もすごいです。圧力を強制的にかけるので、かなり重厚な造りです。
ーー開発中は、ラボ用の高圧乳化装置を使っていたそうですね。
神林さん
はい。ラボ用のコンパクトな装置で水と油の配分や乳化剤の選定などを変えたりしながら、何度も試作を重ねました。試作品の乳液は基本的には自分の手で試していましたが、何十パターンも触っているとわからなくなってしまうので、同じ開発のメンバーにもお願いしてフィードバックをもらったりしていました。
ラボの高圧乳化装置で実験する神林さん。「水と油の配分を変えて実験するたびに装置を洗う必要があり、そこはちょっと大変でしたね」
ーーそもそも、高圧乳化の際に粒子を細かくすることは、簡単にできるものなのでしょうか。
神林さん
圧力をかける時間はかなり細かく組み立て、何度も検討しましたね。「長い時間圧力をかけると確かに粒子は細かくなるけれど、いざ製造するときに時間がかかりすぎて現実的じゃないよね」などと、一方が良くても他方で問題が生じたりして、そこは苦労しました。乳化の安定性が保たれて、感触もよくて、かつ生産効率を考慮したちょうどいい塩梅(あんばい)を探りながら、製造部と連携して進めていきました。
ーーありがとうございます。改めて、すごい製品だということを実感しました。神林さんが諦めずに『うるおいミスト乳液』を開発してくださってよかったです。最後に、ママやパパへメッセージをお願いします。
神林さん
浴室の中でも使えるミストタイプの乳液というのは、市場にほぼありません。それを実現した『うるおいミスト乳液』は、これまで四苦八苦していた「保湿」と「時短・ラクさ」を兼ね備えた商品に仕上がりました。『うるおいミスト乳液』はみなさまに受け入れてもらえるよう精一杯開発した商品ですので、店頭などで見かけたら、ぜひ一度手に取って手軽さを実感していただけたらなと思っています。
まとめ
「忙しいママやパパの保湿ケアの負担を軽くしたい」「保湿力に優れたスプレータイプの乳液を作りたい」そんな神林さんの想いが形になった商品が『うるおいミスト乳液』です。モニターリサーチでは「保湿がラクにできた!」という声が一番多かったそうで、「商品を通じて最も伝えたかったことが、しっかり伝わったことが一番うれしい」と話す神林さんの姿が印象的でした。「誰かの“困った”を解決する」ということが、すべての商品作りの出発点であることを改めて感じた今回のインタビュー。『うるおいミスト乳液』が、保湿ケアを面倒なものから楽しいものにしてくれることは間違いありません。
今回取材したのはこの人
ピジョンホームプロダクツ株式会社 開発担当
神林さん
赤ちゃん向けのボディソープや、ローション、クリームなど、幅広いラインアップのスキンケア商品の開発を担当。
うるおいミスト乳液 300ml
文/羽田朋美(Neem Tree) 写真/矢部ひとみ