全身泡ソープ、ミルクローションなど、ピジョンのスキンケア製品は「ピジョンホームプロダクツ」というグループ会社が生産しているというのはご存知でしょうか? 2023年8月に開発と製造を一体的に行う新工場がオープンしたということで早速見学に行ってきました!
目次
ピジョンホームプロダクツってどんな会社なの?
ピジョンホームプロダクツは、1975年にピジョンの関連会社として最初に誕生した会社です。ピジョンのなかでも重要な製品カテゴリである「スキンケア製品」を生産する現場として長年活躍してきました。
製造されている製品はベビー関連のアイテムだけで、なんと約150種類!(そのほかグループ会社「ピジョンタヒラ」の健康・介護関連用品も製造しています)「ベビー全身泡ソープ」「ベビーミルクローション」「ベビー沐浴料」「UVベビーミルク」「哺乳びん洗い」「薬用ローション」などなど…本当に多種多様な製品を日々製造しています。
立地最高!景色最高!富士山の麓にある新工場
この度、新工場がオープンしたのは静岡県富士市。新東名高速「新富士インター」まで約4kmという、物流アクセスも非常にいい立地です。何より見ていただきたいのが、工場から見えるこの景色の素晴らしさ!世界遺産である富士山の麓に位置しているので、晴れた日は富士山がくっきりと見え(見学に伺った日は残念ながら曇りでした…)、駐車場からは駿河湾も見渡すことができます。ちなみに、製造した製品を冷却するときの冷却水には、富士の湧水が使われているそうで…商品の成分に直接の関わりはないのですが、なんだか贅沢に思えてしまいますね(笑)!
開発体制がパワーアップ!環境対策にも注力した工場に
今回の新工場開設にあたり、コンセプトに掲げられたのが、「ピジョンホームプロダクツ(PHP)」と同じ頭文字をとった「Peak of Happy Place」という言葉。「Peak」は「山頂」という意味ですが、“富士山の麓である富士市で、赤ちゃんとその家族の幸せのための商品を生み出す場所にしていこう”という想いのもと、設計・開設されました。
新工場は総面積約3万㎡という広大な敷地にあります。これまで2箇所に分かれていた工場を1箇所に集中させて製造エリアを増やし、製品の開発の要であるラボの面積も約2倍としたことで、より効率よく製品を開発・生産することができるようになりました。生産能力は旧工場から230%アップ! 年間最大約4,500万個もの製品を作ることができるというので驚きました。今回は見学させてもらった工場の中の一部をご紹介します。
2024年2月発売の新商品として、ひと足早く情報が公開された、浴室で濡れた肌に直接吹きかけて使える「うるおいミスト乳液」も新工場で作られています。化粧品の分野では日本に数台しかない「高圧乳化装置」を使い、乳液を非常に細かい粒子にすることで、水となじみやすくしているのだそう。
≫ ピジョンうるおいミスト乳液の詳細はこちらさらに、新工場の屋根には、ずらりと太陽光パネルを882枚も設置! 生産工程で使用する電力の約30%を自家発電でまかなうことができます。ピジョン全体で掲げている「Pigeon Green Action Plan」のもと、「脱炭素社会」「循環型社会」そして「自然共生社会」の実現を目指し、環境負荷軽減に取り組んでいました。
工場そのものを「赤ちゃんにやさしい場所」に。工場見学をスタート予定
今後、新工場の新たな試みとして予定しているのが「工場見学」です。今回新工場を開設するにあたり、社員でワークショップを行ったところ、「工場見学ができるようにしてほしい」「お子さまを連れて気軽に遊びに来てくれるような場所にしたい!」という声が多く出たのだそう。
そのため、単なる工場としての機能だけではなく、地域に開かれた工場になるよう、新工場の設計デザインの段階から工場見学を意識して、見学ルートや窓、展示スペースを用意し、一般の方の見学を可能とした造りになりました。楽しみながら、育児やスキンケアについて学んでいただける工場見学は2024年春頃にスタートする予定ですのでお楽しみに♪
「お客様に最も信頼される生産工場になるため、社員全員が一丸となって、安全安心の商品を研究、開発し、生産して参ります!」そう笑顔で話してくださった社長の矢作一朗さん。
コストや効率ではなく、主体は“赤ちゃん”。原材料からパッケージに至るまで、「赤ちゃん品質」にこだわり、製造・開発を行っているピジョンホームプロダクツがお届けするスキンケア商品をこれからもぜひご愛用くださいね!
●取材協力
ピジョンホームプロダクツ株式会社
文・写真/エチカ