赤ちゃんのおかゆが電子レンジでたったの50秒でできあがる!しかも、炊きたてのお米のようなおいしさ。長期の常温保存が可能で、持ち運びにも便利!そんな「赤ちゃんのやわらかパックごはん」は、忙しいママ・パパにとっては、まさに救世主とも言える存在かもしれません。あっという間に炊きたてのおいしさを味わえる、その理由とは?ピジョンが赤ちゃんのやわらかパックごはんの製造をお願いしている株式会社ウーケの開発担当・山本さんと、株式会社神明の営業担当・岡嶋さんにお話を伺いました。
目次
米屋のプライド!「赤ちゃんのやわらかパックごはん」がおいしい理由
赤ちゃんのやわらかパックごはん 7倍がゆ(7ヵ月頃~)
まずはじめに「赤ちゃんのやわらかパックごはん」を製造している「株式会社ウーケ」について教えてください。
山本さん
株式会社ウーケは、2007年にパックごはんの専業メーカーとして、富山県の入善町に設立されました。この地で創業したのは、おいしい水を求めた結果です。工場では北アルプスの天然水が地下水として湧き出ていて、炊飯にはもちろん、洗米や浸漬など、あらゆる工程に天然の地下水を使っています。ご飯をおいしく炊くためにいちばん重要なのは水ですから。
岡嶋さん
実は、パックごはんの製造メーカーとしては、後発なんです。ですが、ウーケは日本一の米卸である株式会社神明の関連会社です。パックごはんの製造に参入することを決めたとき、神明の社長自ら「米のプロのプライドに賭けて、おいしいパックごはんを作る!」と日本全国を歩き回り、「この水なら間違いなくおいしくお米を炊くことができる」と確信したのが、「名水百選」にも選ばれている黒部川扇状地湧水群(くろべがわせんじょうちゆうすいぐん)の地下水なんです。この地下水が豊富に手に入るところに工場を設立しました。
山本さん
天然の地下水は製造工程のすべてに使っているだけでなく、工場内で従業員が使う生活用水もすべて同じ水を使っています。それだけ豊富に地下水が湧き出ている土地なんです。
黒部川
日本一のお米屋さんがプライドを賭けて創業したパックごはんメーカーなんですね!
山本さん
後発だからこその技術的なメリットもあります。パックごはんが市場に出回った当初は、賞味期限を延ばすために酸味料を入れることもあり、少し鼻につくニオイが気になることがありました。しかし、当社が創業した時は技術が進化していたので、最初から添加物は一切使わず、お米と水だけで製造しています。パックを開けた時、炊きたてご飯と同じ甘い香りがしますよ。
岡嶋さん
すべての製造工程に、お米のプロフェッショナルの監修が入っているんですよ。私自身は営業担当でもあるのですが、自信を持ってお客様におすすめできます。
「パックを開けた時、炊き立てご飯と同じ甘い香りがしますよ」(山本さん)
大人が食べてもおいしい!「赤ちゃんのやわらかパックごはん」が目指したもの
今回の赤ちゃん向けのパックおかゆ開発の話を初めて聞いた時は、どう思われましたか?
山本さん
おかゆは弊社として初めての試みだったのですが、もともとおかゆの製造にチャレンジしたいと考えていました。そんな時に赤ちゃん用のパックのおかゆの開発の話があったんです。離乳食を作るのに手間がかかるとの話を聞いていたので、手軽なパックのおかゆがあれば、子育て中のママやパパは助かりますよね。求められている商品だと思い、具体的に開発を進めることにしました。
赤ちゃんのやわらかパックごはん 5倍がゆ(9ヵ月頃~)
開発にあたり、目指したものは?
山本さん
おかゆとしておいしいものを目指しました。赤ちゃん向けではあるのですが、大人が食べてもおいしいおかゆです。市販されているレトルトタイプのおかゆなど、離乳食をいろいろと食べましたが、米のプロが作る離乳食であるならば、お米本来のおいしさを引き出したもの、お米本来のおいしさを味わえるものにしようと考えました。
岡嶋さん
今までパックごはんを食べたことがなかったママやパパが、赤ちゃんが残してしまったパックのおかゆをちょっと食べて、「このメーカーのパックごはんはおいしい!」と気づいてもらえるくらいのクオリティにしよう、と話していました。私は営業なので、パックごはんへの入口になってほしいと期待しました。パックごはんは備蓄用のイメージが強いと思うのですが、食べてみるとおいしさがわかってもらえると思います。
どうハードルを乗り越えた?「赤ちゃんのやわらかパックごはん」開発秘話
開発はスムーズに進んだのでしょうか?
山本さん
通常のパックごはんの水の分量を変えるだけなので、そんなに難しくはないだろうと思っていたのですが、実際にやってみるとまったく違いました!すごく大変でした(笑)。
パックごはんは、容器に生米と水を入れて容器ごと炊き上げますが、おかゆは通常のごはんよりも水の量が多いですよね。そのため、米と水を容器に入れて製造ラインに乗せると容器の揺れで水がこぼれてしまったり、お米を炊くと水が多いために吹きこぼれてしまったり、どの工程も考え方をゼロから構築し直す必要がありました。
工場構内(加水工程)
今回の商品は「7ヵ月頃からの7倍がゆ」と「9ヵ月頃からの5倍かゆ」がありますが、この2つでも違ったのでしょうか?
山本さん
製造ラインの設定を別々に作らなければならないくらい、まったく違いました。特に水の量が多い7倍がゆに苦労しましたね。製造ラインがコントロールできなくて、もう手作業で作るしかない!というところまで追い込まれました(笑)。ですが、苦労の甲斐があって、ようやくできたやわらかパックごはんを食べたら、自分で生米から炊くおかゆよりもおいしかったです。
赤ちゃんのやわらかパックごはん 7倍がゆ(7ヵ月頃~)
「赤ちゃんのやわらかパックごはん」に使われている材料は?
岡嶋さん
おかゆに適した国内産のコシヒカリを使っています。製造工程で使う水は、もちろん工場内に湧き出ている北アルプスの天然水です。原材料はこの2つだけで、添加物はもちろん、他には一切使っていません。また、赤ちゃん向けということで、衛生面も気になると思いますが、弊社は国際認証規格のSQFによる品質管理をしていて、クリーンルームで製造しています。一食ずつクリーンスチームを利用して、短時間高温殺菌をしていますので、安心してお召し上がりいただけます。
「赤ちゃんのやわらかパックごはん」は、おかゆに適した国内産のコシヒカリを使用
女子社員も大絶賛!炊きたておかゆのおいしさを味わってほしい
「大人が食べてもおいしいおかゆにしたい」とのお話でしたが、完成したやわらかパックごはんの仕上がりはいかがでしょう?
山本さん
弊社の食堂には自社商品が置いてあり、社員はモニターがてらにいつも自社のパックごはんを食べています。「赤ちゃんのやわらかパックごはん」も置いていたのですが、女性社員にとても好評だったんですよ!というのも、この商品は80グラムが2パック。合わせると160グラムで、ちょうどご飯茶碗一膳分になるんですね。ヘルシーでおいしいので、女性だけでなくお腹周りが気になりだした男性社員にも好評でした(笑)。狙い通りの商品が作れたと思います。
岡嶋さん
お米を最適な状態で炊き上げることができるパックごはんは、炊きたての状態をそのまま食べることができます。パックのおかゆも、炊き上げた状態そのままのおいしさです。
赤ちゃんのやわらかパックごはん 7倍がゆ(7ヵ月頃~)(左)と、5倍がゆ(9ヵ月頃~)(右)
どんな時に「赤ちゃんのやわらかパックごはん」を食べてほしいと思いますか?
岡嶋さん
シンプルに、おいしいおかゆが食べたい時に食べてほしいと思います。もちろん、赤ちゃん用のおかゆを準備する時間がないときや、出かけるときの便利アイテムとして買い置きして使ってほしいと思うのですが、おかゆの味に自信があるので、大人も食べていただけるとうれしいです。
山本さん
赤ちゃんのおかゆは作ったり冷凍したりするのに手間がかかりますが、「赤ちゃんのやわらかパックごはん」なら、すぐに炊きたてのおいしいおかゆが食べられます。赤ちゃんのうちから、お米本来のおいしさを知って、お米を大好きになってほしいと願っています。
開発担当の山本さん(株式会社ウーケ富山入善工場)
赤ちゃんのやわらかパックごはん 7ヵ月頃~
電子レンジでたったの50秒!炊き立てのおいしさにこだわった赤ちゃんのためのパックごはん。舌でつぶせる7ヵ月頃に合わせた7倍がゆです。
赤ちゃんのやわらかパックごはん 9ヵ月頃~
電子レンジで50秒!炊き立てのおいしさにこだわった赤ちゃんのためのパックごはん。歯ぐきでつぶせる9ヵ月頃に合わせた5倍がゆです。